2024/04/25 05:12
今回はフランスのお話。
フラワースクールに通いはじめた頃のことです。
友人に誘われて花屋さんを見にパリへ行きました。
ブティックに並ぶお花。魅せ方やグリーンの使い方に感動し、短い旅行のあいだ夢のような時間を過ごしました。
それから何年も経って、花の仕事をしながら当時の写真を眺めては、またパリに行きたいという思いが日に日に強くなり、ブライダルが落ち着く時期に休暇をいただいて渡仏することにしました。
友人がスイスのローザンヌへ移住していたので、前半パリでお花に触れ、後半はローザンヌの友人宅へ行こうと計画したまでは良かったのですが、行く直前まで仕事がばたつき、花の予約、エアとホテル、あとはローザンヌ行のTGVチケットをとり、勢いで旅立つことに。
もちろんフランス語はわかりませんし、何も決めていません。
スマホも持っていませんでした。
(空港で海外通話用の携帯電話をレンタルをしました)
パリに到着してからは、なんとなくの記憶を頼りに空港を出て、市内まで送迎してくれるドライバーさんを探しなんとかホテルへ。
到着後、語学学校へ通いながら花屋でスタージュしている知人へ連絡し、夕飯へ連れて行ってもらったり、とても心強かったです。
翌日からは地図を片手にメトロを乗り継いで街を歩いたり自分のペースで行きたいところへ行き、食べたいものを食べたり、夜は友人に色々な場所へ連れて行ってもらい過ごしました。
いよいよアポをとっていたお花の先生のアトリエへ。
ホテルからはメトロで小一時間かかる場所でしたが、たくさんのハーブや鮮やかなダリアやバラ、小花を贅沢に使ったシャンペトルブーケからはじまり、ブーケやアレンジなど、日本での仕事ではなかなか触れることのできない贅沢な組み合わせの花に触れた毎日でした。
テクニックや魅せ方、香りの楽しみ方など、フランスの花贈りにかかせないお話や、自分自身の癖などほんとうにたくさんの発見がありました。
早朝、市場へ連れて行ってもらったり、市場のカフェで朝食をとったり、嬉しかったのは市場内にある無料で楽しめるブッフェサービスのテーブルでかるくつまんでいる時に(腹ペコだった)、花雑誌でよくみかけるフローリストの方に挨拶できたこと。(お花の先生とはよく一緒にお仕事されている方だったので偶然挨拶できた)
じっくりと花に向き合ったひとり旅で、この経験からブーケやアレンジの組み立てや色の配置をより自然に近く、違和感のない美しさを意識するようになりました。
その後、数年に一度はフランスへ行き、滞在中一度は花に触れる時間を作っています。
コロナの影響後から、しばらく行けていませんが..iciがはじまり、次はいつ行けるのかな。
とはいえ、自分で仕入れた大好きなお花に囲まれて、毎日とても充実しています。
